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2006年5月を表示

オニノイマヘイ ・・・・

 高校時代の同級生が心筋梗塞で逝ってしまったという報せを受けて いろいろ友人同士で連絡をとりあって後、気持ちが塞いでいたら 翌日『今村昌平監督 死去』のニュース。とても好きな映画監督だったので衝撃は大きい(体調がよくないと噂には聞いていたが)。
 19歳のときに浮かれていた自分には、予備知識もないまま見た「復讐するは我にあり」の印象はあまりに強烈だった。グイグイ引き摺り込まれた。記憶の中にイマヘイ印の<刻印>というものを押されてしまったような感覚。この映画は今村昌平作品にしては油が抜けたようでかつてのパワーがなくなってしまったという声も耳にしたが、僕はただただ 赤裸々に描かれた人間の持つ業や欲・生への終着に恐怖し、鬼のような演出力に茫然とした。この作品が語られる時「空洞化した人間」という言葉をよく耳にしたけれど、忘れられない言葉として今もある。
他の作品「豚と軍艦」「赤い殺意」「人間蒸発」「神々の深き欲望」も実に刺激的でありユニークで好きだった。
昨日・今日と今村さんの死去からいろんな記事を読んだが、
俳優・緒形 拳の寄せたコメントが面白い
■「4月27日にご子息から電話があり、病院に駆けつけました。監督は眠っていましたが、『オガタ』と目をあけて気づかれたのですがまた眠りました。
 わたしにとって、監督といえば、今村監督です。いつもにぎやかな現場で、しかしビシーッとしていて、あー男の仕事場だ、と思っていると、作品はみごとに逞しい女のはなしでした。
『ヨーイ、スタート』という声にハリがあって、色気があって、格好よかったです。
楢山節考の撮影初日に『なにも撮るものがないので、ババァ捨てたラストから撮る』。『ラスト? どんな顔してたらよいのですか?』と聞くと、『僕も判らないので、ボーッとしててくれ』と答えられた。つながってみたら、そのシーンがイチバンよかったです。監督の力業です」 (原文のまま)

 また、なんのコメントもしない日本国が恥ずかしいが、フランスは・・・
■「日本映画の伝説」 仏文化・通信相が声明
【パリ30日共同】フランスのドヌデュードバーブル文化・通信相は30日、今村昌平監督の死去を受けて
「今村氏は日本映画の生きる伝説だった。死を深く悲しむ」との声明を発表した。
 声明は今村氏を「1960年代に生まれた日本版ヌーベルバーグの父の1人」と位置付けた上で「その作品はいずれも真の芸術に迫っていた」と強調。過去のカンヌ国際映画祭を振り返り「今村氏のほほ笑み、優雅さはカンヌの一部だった」と死を悼んだ。フランス公共ラジオによると、カンヌ映画祭のジル・ジャコブ会長は「世界の映画の巨匠」と今村氏をたたえ、「数少ない二度のパルムドール(最高賞)受賞者の1人が失われてしまい、つらい」と述べた。(共同通信)- 5月30日23時36分

 そしてあるサイトからの転載だが最初のパルム・ドール受賞時に争ったのは

パルム・ドール■ 楢山節考 今村昌平
ロベール・ブレッソン/ カルロス・サウラ/ マーティン・リット /
ルイ・グエッラ / ジェームズ・アイヴォリー /ジャン・ベッケル(2)/
マーティン・スコセッシ/ ジャン=ジャック・ベネックス /大島渚(戦場のメリークリスマス)/
テリー・ジョーンズ /アンドレイ・タルコフスキー / マルコ・フェレーリ / ヴィクトル・エリセ /
ブルース・ベレスフォード /ピーター・ウィアー 他

 ― だったらしく、映画ファンから見たらとても息がつまりそうな面々で驚くばかり・・・・



こうして『今村昌平伝説』が語られてていく。






5月31日(水)23:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | 雑記・日記 | 管理


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