MANOSTIJERAS
 
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2006年10月を表示

ふと

 音楽をやっている友人に昔、「お前は弦楽器の音にすげえ敏感だよなあ・・・」と云われたことがあるのを思い出した。と云われてもこれと言った心当たりはない。彼の前で、バイオリンやチェロが好きだと言ったこともないし特定のギタリストが好きだと言ったこともない、音楽について語ったことも無かったのにそれから26年ほど経過して、家で大事にしながらよく聴くCDは確かに弦楽器モノが多いのに驚く。根拠は思い当たらないのに友人は正しかったのかも知れない。
昨日は神楽坂に行く途中、大江戸線新宿西口改札内で小さな顔に帽子を目深に被り、とても痩せ細ったギター弾きが演奏をしていた。こちらは仕事に遅れそうな状態で彼の前を小走りに通過し急いでホームに駆け下りたが、妙にギターの音色が耳に残ってしまい、急いで引き返して 咄嗟にCDを買いもとめバッグに放って引き返した。電車に飛び乗り神楽坂へ ― 仕事を終え、下高井戸にて久しぶりに友人達と待ち合わせて酒を飲む。飲み終えて帰って例のCDを聴く。前日眠れずに疲れて聴くCDはまた心地好く永久に眠ってしまってもいいと思うほどの心地好さ。いや眠いせいではない、「弾く一音一音が減衰していく様が好きなのです。」といったある若いギタリストの言葉に頷けるほどギターの音は鮮やかで儚い。上手く減衰させるには出も大事、艶やかに咲かせた桜が綺麗に散るほどに・・・・・

失業予定だった12月に仕事が舞い込んだ。
年が越せる。



10月20日(金)01:05 | トラックバック(0) | コメント(0) | 音楽・本&雑記 | 管理

我も人の子

 知人に云われて今まで一歳分多く自分の年齢を数えていたことが判り、得した気分になるものの 若返るわけでもない。体力の衰えや持病を一年分克服できればうれしいが、無い。ひと月半先の失業予定(フリーランスなので仕事が無い時は失業状態なのだ)にあれもしようこれもしようなどとと思っているということは かなり疲れているということなのに 気持ちだけは若い筈だと自分にさえ虚勢を張っているのは悲しいことに違いない。
 
 昨夜、帰宅すると入り口のドアの隙間に置手紙(メモ)があった・・・・、読んでみる。
「坂本さんへ
 毎日おつかれさまです。今日は地域をまわっていたので、一度坂本さんとお会いしたいなと思いました。
また来ますので、よろしくお願いします。寒くなってきましたのでお体にお気をつけ下さいね。
                       女子部 ○○貴○美
                             江○ ○子 」

いったいどうしたものだろう・・・・?
坂本さんというのは誰だろう?
この建物に坂本という人物は一人も住んでいない。
生まれてこのかた、坂本・阪本・サカモトナニガシという人物との相性は極端に悪い。
間違えるなよ、といいたい。迷惑だ。
けれど差出人の<女子部>という連名が 若いおじさんのスケベ心を擽る。新種の詐欺商法で、「印鑑を買ってください」や「布団を買ってください」の類かも知れない。先祖の業の深さがあなたを不幸にするからというやつ。アシスタントに話すと「新しい出会いかも知れませんよ」と無責任に唆そうとする。寂しさは悪を呼び起こすことがあるものだと我に蠢く邪心を戒める。歯を磨きながら、美味い話などあるわけはないのだと呟いてはみるが、心の中ではもしやと思い、「アニマルハウス」よろしくシーツを身に纏い 右の肩に天使、左の肩に悪魔の図を想像す(いい年をして何を考えているのだ)。なんのこっちゃ・・・・

 映画「ヨコハマ・メリー」はドブ板から伊勢崎町や関内など横浜の繁華街に戦後50年にわたり立ち続け、'95年に忽然と姿を消した老娼婦を追ったドキュメンタリー。信じられないほどの白塗りでドレスをまとい、プライド高く、気品ある立ち振る舞いは横浜の風景となり、彼女は人々に“ハマのメリーさん”と呼ばれた。おそらくホームレス生活だったろうに、街の人々の優しさや心遣いには心打たれる。「伊勢崎町ブルース」は青江美奈のオリジナルにして欲しかったが事情があったのだろう、残念だと思う。

・・・・で、私も老いていくらしい。 



10月17日(火)00:19 | トラックバック(0) | コメント(2) | 雑記・日記 | 管理


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