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2007年4月26日を表示

友人の左肺

 18歳の時に知り合った友人からの電話で、肺に腫瘤が見つかり入院・手術しなければならなくなったので保証人になってくれということでひき受けた。友人とは云っても学校卒業(28年前)から4度は会ったろうか?近い場所に住んでいたことは知ってはいたが、職種が違うせいか会うことも連絡をとりあうこともほとんどしていなかった。しかし、ウマが合うというのか互いに地方のドが付くほどの田舎出という共通点があったからか 中学からの同級生というような感覚があった。家族は遠く、本人は独身なので、僕に保証人と付き添いを頼みたいといい、年老いた母親や家族を呼ぶわけにはいかないという。こちらもちょうど仕事が無い状態で 久しぶりにちょっと田舎にでも帰って来ようかなぐらいに思っていた時なのでタイミングとしては悪くない。前日、病院で主治医の説明を受けると、肺に何かたとえばカビのようなものが入り込んだものか、最悪は癌の可能性があり左肺の部分切除か下部半分切除かの覚悟はしてくれという。手術や輸血の同意書など数枚に印鑑とサインを求められ、即入院(彼は数日前から検査を受けていたようである)ということに。
 そして今日、すぐに手術室へ(午前9時)― 二時間程して家族控え室から手術室前に呼ばれ、医師が出てきて「患部の組織を調べたところ、これはガンですね、切ります」というので「お願いいたします」と深々と頭を下げた ― それしかできない(友人は全身麻酔に掛かっているからオレが頷くしかないのだ)。午前11時に手術を開始、左肺は上葉と下葉に分かれているが、人によっては分離しにくい場合があるということで時間がかかり午後2時に下葉の切除終了後、医師にまた呼ばれて手術室横の個室に行ってみると、トレーに入ったタバコで汚れきった肺とそこに悪魔のようにしがみついている瘤をいきなり見せられて動転する。なんとも辛かったが、患者はもっと辛いだろう・・・・それに覚醒したらいつのまにか左肺の半分が無くなっているのだ、今後の生活の不便さもある。 
3時に縫合終了。手術後、田舎の家族に連絡するのも自分の役目だ。もちろん一度もお目にかかったことなど無い。勤め先にいる兄にはすべてを説明し、体調を崩している実家の老母には約束どおり嘘をつくしかなかった。
それにしても自分の人生で友人の肺を目の当たりにするとは思ってもみなかった・・・・しかもそれを見たのは自分だけだ。
心境はかなり複雑である 



(自分の汚れたあのドス黒い肺をみるとタバコを皆止めると思うのだが・・・・簡単に見られる方法はないものか? 誰かUPを多用した70ミリ映画つくらんかな。)



4月26日(木)00:25 | トラックバック(0) | コメント(2) | 雑記・日記 | 管理


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